扉座「つか版忠臣蔵」

日曜日に拝見してきましたよ、つか版忠臣蔵。

北区旗揚げ公演で、神尾さんもやったと思うんですが(その秘蔵映像少しならあるんだけどね)、それを元に、横内さんがつかさんの追悼の意味を込めて作り上げた今作。

客入れからもちろん舞台本編でも、つかリスペクトというか、パクリというか。
白鳥の湖で幕が開いたとき、もうどうしようかと思ったわ。
で近松なのに、伝兵衛の台詞をしゃべる岡森さん。
そうね、伝兵衛やったんだものね。
と、いろんなところに意識が飛びまくったのでございます。

こうやってみると、晩年はいろいろおかしな演出も多かったし、「それってどうなのよ?」ってこともたくさんありましたが、やっぱりつかさんの作品、好きなんだなあ、と思い知らされました。
横内さんや岡森さんからのつかさんへの愛も感じられて、いつもの扉座じゃ無い毒のある芝居を楽しませて頂きました。
ほんとに楽しかった!

そしてやっぱり特筆すべきは、亨さんの色気と芝居のうまさ。
岡森さんなんかと並んでると普通なんだけど、他の役者と並んでると、ほんとに子供と大人というか、力量の差が歴然でしたな。
扉座の役者も、もっと外に出ていろいろやればいいのにねえ。もったいないわ。
今回いつもと違うキャスティングってことで、見直した役者も何人もいるけど、横内さんももっと毒のある芝居書いて、役者を育ててほしいと思った。

あと良かったのは伴さんだなあ。
マイクパフォーマンスもあり、なかなか難しい役所だとは思うんだが光ってた!ほんとに伴さん好きだああああ。
最近あんまり伴さんの本気芝居見ていないんで、わたしは寂しいよう。
扉座の本気公演見てみたいなあ。久々に。

あとね、書いておきたいのは、つか芝居ってやっぱりつかさんの作品をよく知ってる人(できれば口立てしてもらった人)に演じてもらいたいと思うんだよね。
もちろん全く知らない若い人が演じられないかっていうと、そうではないんだけども、野田さんの芝居と同じで、あのリズムが分かっている人じゃ無いと、全然伝わってこないんだよね。下手すると意味が違って聞こえてくることすらある。
もちろん演出がちゃんとしてればそれはそれで大丈夫なのかもしれないけど。
わたしが野田さん好きでも、他の劇団の野田作品を見たくないのはそういう理由もある。つかさんに関してもそう。
やっぱり台詞がどうやってできてきた、とか知らないと、あの壮絶な感じは出せない気がする。

カーテンコールで亨さんが勝をやるということが、バラされました。
劇中でもエレカシの「風に吹かれて」も流れて、またしても魂飛びそうになっていました。
7月は3回忌ということもあり、つか芝居に浸れる幸せをひしひしと感じております。

…問題は亨さんよりも色気を出せるかってことだよ、神尾さん。
まじで頑張らないと食われるで。

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